風を考慮した積雪情景のリアルタイム表現電子情報通信学会総合大会2010講演論文集,D-11-48(2010).
近年,3次元コンピューターグラフィックスを用いて降雪・積雪情景を表現する手法が数多く研究されている.Fearingは,オフラインレンダリングのための精密な積雪モデルを提案したが,現在の市販CPU/GPUでリアルタイムに実行することは困難である.そのため,ゲームなどインタラクティブな用途では利用できない.そこで,本手法では,雪粒の動きや雪粒同士の接触などの厳密な物理シミュレーションを行わず,Precomputed Radiance Transfer (PRT)を使用して,風向きおよび遮蔽物を考慮した積雪量を近似的に算出する.次に,算出された積雪量を基に,Geometry Shader (GS)を用いて積雪情景をリアルタイムで表現する.本手法は,積雪量の近似計算および積雪面の形成とレンダリング工程をGPU内で完結させているため,現在の市販CPU/GPUを用いて,十分実用的な速度で実行できる. ImagesTagsTag: Tomoaki Moriya 電子情報通信学会 Natural Phenomena Snow PRT Real Time Rendering |