照明環境変化にロバストな講義自動撮影システムの構築電子情報通信学会総合大会2008講演論文集,D-15-30(2008).
我々は,NTT,京都大学(以下京大と記す)と共同して,東京電機大学(以下TDU と記す)と京大間で遠隔講義を行うためのシステムを構築した.京大側では,画像処理によって常に講師を画面中央にとらえる自動追跡カメラで撮影した.そのため,常に画面が小刻みに揺れ動く映像となってしまった.一方,TDU 側では,講師の立ち位置を補助者が見て,予め決めておいた複数の撮影地点の中から撮影地点を手動で選択していた.講義受講者にアンケートを実施した結果,後者の映像の安定性が高く評価された.そこで,後者の撮影方式を自動化するとともに,南向きの講義室でカーテンを開閉したときに講義室の明るさが大きく変動する照明環境変化にも対応できるシステムを構築した.実験を行ったところ,良好な結果を得たので,報告する. ImagesTags |