ブラシストローク型NPRのための輝度勾配補間法電子情報通信学会総合大会2008講演論文集,D-11-96(2008).
写実的でない画像,即ち,画家が描く絵やイラストのような画像を生成する技術は,一般に,Non-Photorealistic Rendering(NPR)と呼ばれ,盛んに研究が行われている.Haeberliは2 次元の入力画像から,ブラシストロークの集合を用いて,絵画風画像を生成する手法を提案した.画像の輝度勾配方向に直交する方向にストロークを描画することで,エッジに沿ったストロークの向きの決定に成功している.この手法では,エッジから離れた領域のストロークの流れを表現することができない.この点を改善する為に,Litwinowiczは大きさの小さい輝度勾配を周囲の輝度勾配から補間する手法を提案した.しかし,エッジに沿った流れを表現することができない.Haysらは,Radial Basis Function を用いて,大きさの小さい輝度勾配を大きい輝度勾配から大域的に補間する手法を提案した.この手法は,エッジに沿った流れを表現することが可能であるが,処理コストが高いという弱点がある.本稿では,ストロークのサンプリング点での輝度勾配の大きさが小さい時,その周囲の大きい輝度勾配から補間する手法を提案する.提案手法は,Hays らの大域的な補間をする手法に比べ,高速に計算できる利点がある. ImagesTagsTag: Junichi Sugita 電子情報通信学会 NPR |