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木材表面の剥離を考慮した木材経年変化処理

電子情報通信学会総合大会講演論文集, D-11-113 (2007)

 我々は,現在,3次元コンピュータグラフィックスで歴史的町並みの復元を進めている.これまでの研究により,様々な形状の家屋生成が容易になった.しかし,それらの家屋には同じ年代の木材を主としたテクスチャを使用しているため,町並みとして並べた場合に不自然な印象を逃れない.文献によれば,木材の経年変化には,菌類による腐蝕や,日焼け,割れ,表面の剥離などがある.屋外の木材は,水分の吸湿・乾燥の繰り返しによる収縮で細胞壁が破壊され,亀裂が発生する.紫外線によるリグニンの分解によって,亀裂周辺の腐食が促進される.その結果,もろくなった木材の表層は強い風雨にさらされて,剥がれ落ち,その領域は年月の経過とともに亀裂の周りに増大する.尹らは,文献の分析に基づいて,日照と亀裂による経年変化をシミュレートしている.
 我々は,実物の木材の写真画像を収集し,そのデータから日照による経年変化処理手法と, 古い木材が新しく見える逆経年変化処理も併せて提案し,その有効性を確認した.しかしながら,両者とも腐食による木材表面の剥離という組成自体が変化・変形するような経年変化は,実際の家屋ではよく見られるにも関らず,考慮されていない.本稿では,こうした木材表面の剥離現象まで考慮した木材の経年/逆経年変化処理について述べる.

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Last-modified: Thu, 29 Aug 2013 09:56:01 UTC (3885d)